2013年10月22日火曜日

beatmaniaIIDX 上達法論①(六段の方~十段の方向け)

 今日は皆伝を目指す六段の方~十段の方向けに、僕なりのビートマニアにおける方法論を書きます。 
 他に色々とやりたいことができてやめちゃったのですが一応皆伝の身、何でもいいから皆に伝えねばもったいない、というのが基本的な理由です。
 そしてまず言っておかなければならないのが、僕の地力は3y3sやタイピCNギリハード、AAやクッキー鳥ちょい程度、と特に高い方ではないということです。僕よりも上手い十段上位の方もいらっしゃると思いますし、そこをふまえた上で読んでいただけると助かります。
 プレイ歴は3年半とそれほどサクサク進めたわけではありませんが、大体その2年半くらいは漫然とプレイしていただけで、上達論を自分の中で固めてからはクリア、スコア両面での成長速度がグンと伸びました(1年前はMENDESやバドマニにも難がついておらず、AAとクッキーのスコアはAAジャストくらいでした)。これもあって、ちょっと書いてみようかなという気になりました。
 
 しかし単曲攻略については攻略サイトやwikiに詳しく書かれており、基本的な上達法についても僕の1億倍うまいかみゆー氏やIKKI氏のサイトなどで熱く語られています。ですので上記のサイトの内容とはまた少し違った角度から上達法を語ってみたいと思います。わりと細かい内容になると思うので、初心者の方には少し敷居が高いかもしれません。そしてあくまで「僕はこうすればいいと思う」というものでしかないので、反論や批判等もなにとぞ勘弁&御容赦ください。
 
 まず、意識高めな中級者の方々が意識すべきこと、またその方々が陥りやすい罠と、その抜け出し方を書いていこうと思います。軽い読み物だと思って(軽い読み物なのですが)目を通していただければ嬉しいです。
 (1)プレイする際に意識すべきこと
 (2)認識力次第でどうにかなるか
 (3)脱力する為にはどうすればいいか

 【プレイする際に意識すべきこと】
 
 自分に改善できる点がないかどうかを常に意識しましょう。アンテナをはりましょう。
 そして欠点を見つければ、それをどのように矯正すればいいかを考え、すぐに実行しましょう。
 それを意識する人と漫然とプレイするだけの人とでは、後々の結果にかなりの差が出ます。また、ガチ勢になろうとしている方達には中高生含め若い方が多いでしょうし、時間もお金も限られているでしょう。効率を意識するに越したことはありません。でもたまにはまったりもいいよ(矛盾)
 では一体何を欠点とみなせばいいのか。それは、貴方が欠点だと思った点全てです。
 スコア力がない、クリア力がない、ソフラン力がない、トリルに弱い、連打力がない、軸譜面に弱い、速い曲に弱い、遅い曲に弱い、皿が苦手、体力がない、認識力がない、全て欠点です。
 脱力ができているか、肘の高さ、手首の高さはこれでいいか、指を変な形で固めていないか、手首が変な形に沿っていないか、皿側の小指が張っていないか、視点はどこに合わせるか、画面との距離、足の角度、等々ありとあらゆる点に目を配りましょう。
 意識が高いのはガチ勢ならば皆一緒です。量のみでカバーしようとするのは勤勉という名の知的怠惰です。プレイ方法で差をつけなければなりません。効率を求めるならば頭をフル回転させねばなりません。

 【認識力次第でどうにかなるか】
 
 中級者、その中でもなぜか若いプレイヤーに多いのが極端な認識力信仰です。「見えれば押せる」という考え方のことです。しかし残念ながらそれはありえません。
 なぜならそれは「楽譜が読めればピアノを弾ける」と言っているのと同じようなものだからです。
 もちろんピアノと弐寺は違うものです。ピアノに皿があったらそれはそれで楽しそうですが、残念ながらありません。鍵盤の数も仕組みも違う。しかし、脱力して規則通りに指を動かす、といった点では全く変わりないのです。
 「認識力がつけば自然と脱力できる」と2chなどでよく語られていますが、それは「見えないことによって生じる力み」が無くなるだけに過ぎません。その状態からどう脱力するか、が肝心なのです。
 そしてきちんと押す為には、十分な認識力、脱力に加え、指の筋力、独立性、そしてリズム感が必要となります。これらは、密度の高い曲を易で繰り返すだけの方法では十分に身につけられません。

 【脱力する為にはどうすればいいか】
 
 脱力が大事、というのは頻繁に語られていることですが、具体的にどのように脱力すればいいのかというのはあまり語られてこなかったような気がします。そして、出口さんのプレイ動画などの静かーな手元を観て「脱力が大事なんだなぁ」と理解はしても、いざやろうとするとやっぱり出来ない、という人が多いイメージ。
 ピアノの上達法に関する本やサイトでは、大抵この「脱力」というテーマについてしこたま語られています。それらを弐寺にも流用できることをこの身で実感し結果も出た経験をふまえ、弐寺用へと変換して書いていきます。

 まず、脱力といっても単純にふにゃりと指や腕の力を抜くだけでは、そもそも鍵盤を押すに足るだけの力が出ません。リズムもとりづらい。指は当然ある程度の重みがあるので、それを持ち上げるだけの力も必要です。
 つまり、打鍵の際にはどうしてもある程度の力みが生じるということになります。しかし基本的に指の力は抜いておかなければならない。
 これは、「無駄な」力を入れないことが重要だということになります。必要以上の力はいらない。ならばどうするか。
 まず念頭に置いてほしいのが、無駄な指の力みの原因は2つあるということです。1つは手首の力みから生じるもの。もう1つは指が上に反った場合に生じるものです。そしてどこか1本でも力めば全ての指に力が加わります。試しに指に力を入れてみるとわかりやすいと思います。
 ではなぜ手首が力んだり指が反ったりしてしまうのか。この原因はまず手首の角度にあります。
 あっさり言いますが、プレイする時に腕から手の形が   」   ←このようになっている人はすぐに矯正しましょう。カクッと曲がっているところが手首です。これも試しにやってみるといいです。
 手首から先はできるだけ腕と平行、もしくはオバケのようにだらんと「へ」の字の形にするのが理想です。カクッと曲がっているところが手首です。うらめしや~。
 そして仮に平行にしてても、指のつけ根の部分の骨のでっぱり(グーを作った時の拳の角)よりも指が上に来ると力みが生じます。基本的に指はそこから下で動かすようにしましょう。
 手首も指も反っていない、この状態で普段通り指の力を抜いてトコトコと指を動かしてみてください。最初は動かしづらいかもしれませんが、この形ならば指に無駄な力が自然と入ることはありません。もちろん意図的に力入れた場合は別ですよ。

 そしてさらに重要なのが、キチンと打鍵するには指、手、腕を支える為の「支点」が必要だということです。
 この支点を作らなければ指~腕がふにゃふにゃしてしっかりとした打鍵が出来なくなります。かといってその状態でふにゃふにゃしないようにすると今度は無駄な力みが生まれます。
 具体的に言うと、「手首支点」「肘支点」「肩支点」「上半身支点」などがあります。これらの中のどれか1つの位置に支点を置くように意識してみてください。右に進むほど力強い打鍵ができるようになります。
 手首ならば指のみを支えるイメージ、肘ならば肘から指までを支えるイメージ、肩ならば腕全体を、上半身支点ならば、姿勢を安定させ、かつ上半身全体の力を使って押すイメージ。
 しかし、ピアノと違って打鍵の強弱を問われないデラならばせいぜい肘支点までで十分、というか肘がオススメです。指がまだ十分に鍛えられていない最初の内は、スコアは出にくいかもしれませんが手首を支点にしてやってみましょう。
 あと、支えるからといってガチガチに固定するのはNGです。支えようとすれば、それに見合うだけの力が入るべき場所に自然と入っています。意識して力を入れる必要はありません。
 
 最後に重要なのが、姿勢。
 極端な猫背だったりすると嫌でも無駄な力が入ります。背中をスッと伸ばし、丹田に重心を置いて綺麗に立ちましょう。ちなみに重心は物体のバランスがとれる点のことで、支点とはまた違います。この辺の詳しい内容は物理が得意な理系の方に聞いてみましょう。とりあえず、自然な体勢だと自然と丹田でバランスがとれます。

 自分で調べたのか勝手に身についていたのか、とにかくここまでの内容を体現し、かつ極めているのが例の大魔王です。
 http://www.youtube.com/watch?v=I_eL0rxh1TE
 手は腕と平行、肘も肩も必要以上にはブレず、綺麗な姿勢です。第一回トプランの動画だとすっげぇ猫背なんですけど。
 大魔王はやっぱり大魔王なんですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿